放射線科
放射線科は放射線(一部放射線以外もあります)を使って画像診断や治療を行う科です。各科の医師からの依頼を受けて撮影をしています。そのため、すべての診療科と関わりながら検査と治療を支える横のつながりが強い科です。
また、当院では近隣の病院・医院からCT・MRI・骨塩定量検査の依頼も受けており、地域医療に幅広く貢献させていただいております。
患者様の検査依頼をいただく先生方へ
スタッフは医師(医長1名、非常勤放射線科医4名(主に遠隔読影を担当))、診療放射線技師(7名)、看護師(1名)で構成されています。
一般撮影とは
みなさんが聞いた事がある「レントゲン検査」がこの一般撮影になります。放射線検査の中では最小限の被曝で検査が可能です。胸部(肺や心臓)や腹部、骨など全身の部位で行われています。エックス線を身体に照射し、通過したエックス線を検出器で受けて体内の内部を画像化しています。歯科の口全体を撮影するパノラマ撮影や、専用の小さい板を口の中に入れて撮影するデンタル撮影も行っています。
ポータブル撮影とは
一般撮影の一部で、病室を出ることが難しい患者様の撮影を病室に回診用撮影装置というエックス線撮影装置を運び行います。手術後の確認の撮影も手術室で回診用撮影装置を使用して行います。
マンモグラフィとは
乳房を圧迫板で圧迫し薄く伸展させてエックス線で撮影します。小さな病変を見つけやすくするために圧迫しますが、痛みを感じる方もおられますので、その際はお気軽に撮影技師におっしゃってください。撮影は基本的に女性技師が対応し、乳がん検診も受け付けています。
なお、ペースメーカーやポート挿入、豊胸手術を受けておられる場合、基本的に検査を受けることができません。一度、ご相談ください。
外科イメージとは
外科系の手術を行う際に使用する放射線透視装置です。整形外科分野では骨や筋肉・靱帯などと手術機器の位置をリアルタイムで観察しながら手術を進めることができます。泌尿器科分野ではESWL(体外衝撃波結石破砕術)を行う際、結石の位置の確認に使用します。
エックス線TVとは
静止画像としてではなく動画としてリアルタイムにモニター上で透視観察・撮影しながら検査を行う装置を言います。バリウムを飲んで行う胃部エックス線検査や、整形外科の徒手整復、呼吸器科の気管支鏡の補助(組織を安全に採取するための位置確認)、泌尿器科のステント挿入(腎臓と膀胱をつなぐ尿管に入れるチューブの位置確認)など、様々な検査や治療を行います。
CT(コンピュータ断層撮影)とは
全身用CT装置(80列)を導入しています。検査のベッドに横になりドーナツ状の大きな輪の中を通りながら検査します。胸部から骨盤までの撮影時間は10秒程で、きれいな画像を撮るために「息を止めてください」とアナウンスを入れたりします。また、腕の静脈から造影剤という薬を注射して血管や臓器、がんなどの腫瘍をより詳しく調べる方法もあります。動脈瘤や心臓の冠動脈、脳血管、下肢動静脈などのあらゆる血管、歯の位置関係、骨折部等の3D(立体)表示を構成し診断の補助も行います。
MRI(核磁気共鳴画像法)とは
MRI装置(1.5テスラ)を導入しています。MRIは磁石と電波を使って撮影するので、放射線による被曝がない検査です。検査の時間は20~40分程度かかり、撮影中はトントン・カンカンといった大きな音がします。検査台に寝ていただいて筒状のMRI装置の中に入り撮影します。そしてきれいな画像を得るために検査部位を固定させていただきます。
造影剤を使用せずに血管・胆管・膵管の画像を得ることもできます。また、悪性腫瘍の全身の転移検索(頚部~骨盤)をするDWIBS検査も行っています。
骨塩定量(DXA法)とは
一般撮影で使われるエックス線よりはるかに少ない2種類のエックス線を使い腰椎や股関節のカルシウムなどのミネラル成分を測定する検査です。DXA法は他の方法と比べ測定精度が非常に高いのが特徴です。骨粗しょう症の診断や治療の経過観察を行っています。
放射線は危険?
放射線は、目に見ることができず、触れることもできず、においもなく、人間が五感で感じることはできません。だからこそ、不安に感じることもあるかもしれませんが、放射線はもともと自然界に存在するものなので、私達は色々なもの(大地、食物、宇宙等)から放射線を受けながら暮らしています。例えば上空は大気のガードが薄くなるため飛行機に乗ると宇宙線による自然放射線を地上より少し多く受けたりします。
病院では、一般撮影、胃のX線検診、CT検査などで放射線を使用しています。検査の「被ばくによるリスク」と「診断や治療で得られるメリット」を比較して、明らかにリスクを上回るメリットがある場合のみ医師は検査を指示します。また、検査では被ばくをできるだけ少なくするよう技師は努めています。みなさんが検査による被ばくを心配することはありませんが、気になることがあればご質問等してください。



