専門・認定看護師

当院では、看護師1人ひとりのスキルアップのために、さらに専門性の高い看護を患者さんへ提供できるように、様々な領域の専門看護師や認定看護師の育成に取り組んでいます。
現在、以下の認定看護師が専門分野の看護の質向上を目指して活動しています。

認定看護師とは

 日本看護協会が認定する資格で、認定看護師(CN:Certified Nurse)は、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を提供し、実践・指導・相談の3つの役割を果たしながら、看護ケアの広がりと看護の質の向上を図るために活動します。

認定看護師の仕事

感染管理認定看護師

 患者さんやご家族、職員など病院に関わるすべての人に起こりうる感染のリスクを少しでも減らし、安全な療養環境と職場環境を整えていくことが役割です。
 医師・看護師・薬剤師・検査技師で構成する感染対策チームで院内ラウンドを行い、感染対策の実施状況を確認しています。専門的な知識と技術を活かして、看護ケア技術の向上やマニュアルの作成など業務改善にも取り組んでいます。
 また、近隣病院との合同カンファレンスや相互評価ラウンド、社会福祉施設等の出前講座や相談業務など、地域の感染対策にも取り組んでいます。

透析看護認定看護師

 わが国の慢性腎臓病(CKD)患者さんは1300万人以上と非常に多く、これが進行すると末期腎不全に至って透析や腎移植が必要になります。CKDは国民にとって大きな問題であり、多くの人々の健康を脅かすものです。
 透析看護認定看護師の役割として腎臓病の進展予防、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植、保存的腎臓療法)の選択支援、継続的な生活・療養支援、合併症予防、専門知識を活かした安全・安楽な質の高い透析治療の提供などがあげられます。患者様がその人らしく、生きがいや生活目標をもって、より良い生活が送れるよう支援しています。

認知症看護認定看護師

 現在、65歳以上の4人に1人は認知症あるいは認知症予備軍と言われています。認知症は決して珍しい病気ではありません。認知症高齢者は入院による環境の変化で、認知症状が悪化することが多く、自分の思いをうまく伝えられず、いつも不安でいっぱいです。その思いに耳を傾け、代弁者になることが私の役割です。
 院内では、看護師に対する認知症やせん妄患者へのケアのアドバイスやご家族の心理的支援などをチームで行っています。また、認知症看護の質の向上を目指し、認知症ケア技術に関する院内教育も行っています。
 認知症疾患医療センターでは、若年性認知症支援コーディネーターとして、ご本人やご家族等からの若年性認知症の人やそのご家族への介護相談にも応じています。また、豊郷町の認知症カフェ豊豊(とよとよ)など、地域で暮らす認知症の人とその家族を支える活動にも参画しています。
 豊郷病院が「認知症の人が安心して治療を受けられる病院」となれるよう、また、「認知症の人やその家族が安心して暮らすことができる地域づくり」に今後とも取り組んでいきたいと思います。

訪問看護認定看護師

 日本の医療は従来の「病院完結型」から、医療・介護・予防・生活支援が住み慣れた地域で包括的に確保される「地域包括ケアシステム」へと大きく舵を切りました。住民の方々が希望と安心をもって最後まで暮らせる地域社会づくりにおいて、保険・医療・福祉をつなぐ役割として訪問看護への期待は高まっています。訪問看護認定看護師として、地域を俯瞰し、課題を明確にしていき、世代や職種を超えて地域共生社会の実現に向けて実施していきます。
 また、地域で活躍する訪問看護師の実践力向上を目的とした研修会の企画等人材育成に関わり、相談事業等の活動を行っています。

認定看護師の紹介

感染管理認定看護師

感染管理認定看護師
竹内 淑江

感染管理認定看護師
小倉 幸雄

透析看護認定看護師

透析看護認定看護師
鉾立 優作

認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師
堀尾 素子

訪問看護認定看護師

訪問看護認定看護師
山田 里美